分類

私たちが一般に「豆」と呼んでいる作物は、植物分類学上ではマメ科に属します。世界のマメ科植物はおよそ 650属、18,000種にも及びますが、食用として経済的に重要なものは70~80種程度 と言われています。この中には、クローバやアルファルファのような牧草から、ニセアカシアの木のように街路樹に使われるものまで、その大きさや姿形も千差万別です。現在、我が国の市場で流通している主な種類を分類・整理すると表のとおりです。

ササゲ属の中には、「アズキ」と「ササゲ」があります。「アズキ」は「普通小豆」と呼ばれる主としてあんの原料になる小粒品種と、「大納言」と呼ばれる大粒品種の2種類に分けられますが、どちらも同じ「アズキ」という種に属します。

インゲン属には、「インゲンマメ」と「ベニバナインゲン」という二つの大きな種があります。「インゲンマメ」の種類としては、「金時豆」「うずらまめ」「虎豆」「大福豆」など一般的には煮豆になるもの、あるいは「手亡豆」など白あんの原料になるものがあります。

一方、「ベニバナインゲン」とは「花豆」とも呼ばれるもので、「白花豆」や「紫花豆」があります。「インゲンマメ」と「ベニバナインゲン」は似ていますが、種が異なります。「ベニバナインゲン」はつる性で、どんどんつるを伸ばすと同時に花を咲かせます。なお、「インゲンマメ」にも「虎豆」や「大福豆」のようにつる性のものがあります。

この他にも日本で栽培されている豆類としては、「ソラマメ」「エンドウ」「ヒヨコマメ」「ヒラマメ」「ダイズ」「ラッカセイ」がありますが、これらは種名が属名と同じになってます。

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